適応と備え 変わる気候

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地球温暖化などの影響により、暑さは年々厳しさを増している。気候変動の影響やその対策について、国際共創学部の財城真寿美教授に話を聞いた。

地球の平均気温は、直近の 150 年で類を見ないペースで上昇している。特に東京ではヒートアイランド現象の影響もあり、過去 100 年間で平均気温が2.6℃上昇している。また、成蹊気象観測所の記録によると、現在の桜の開花日は観測開始時(1926 年)と比べて、約3~4週間早まっており、気温上昇の影響がデータにも明確に表れている。

地球温暖化は、集中豪雨や強い台風の増加など、災害の激甚化も招いている。その要因として、気温上昇により大気中の水蒸気量が増加していることや、海面水温の上昇が挙げられる。これらの災害により、インフラや経済にも甚大な被害が及ぶと予測されている。

気象庁によると、今年の夏も平年より高温となると予想されている。このような現代の夏への対応策として財城教授は、基本的な暑さ対策と環境や装備の見直しを挙げている。特に日本は湿度が高く、熱中症のリスクが上がりやすい。こまめな水分・塩分補給や冷房の使用に加え、通気性の良い衣服の着用や、活動時間帯を涼しい時間に移すことが効果的だ。

暑さに伴い紫外線の増加を不安視する声もあるが、地球温暖化自体は紫外線の量に直接影響していないという。ただし、近年の大気汚染対策の進展などによって空気中の微粒子が減少したことにより、紫外線量は緩やかな増加傾向にある。曇天でも紫外線の6割~8割は地表に届くため、日焼け止めやサングラスの使用などの対策が必要だ。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、地球の平均気温が 2100 年までに最悪の場合で 5.7℃上昇すると予測している。今後の夏について、財城教授は「暑さへの適応策と、気候変動への緩和策の2つを行う必要がある」と述べた。私たち人間が気候変動への意識を高めるとともに、厳しい夏への備えも欠かせない。

(上野竜胆)

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