編集後記

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近年、漫画やアニメ、ドラマなどにより注目を集めている百人一首。今回は、歴史の観点から見た百人一首の奥深さ、競技として楽しまれる競技かるたの魅力、そして現代の学生の価値観を百人一首として映し出す取り組みを特集した。

和歌は、古来より日本人の感情や自然観を表現する手段として今なお親しまれている。限られた字数に思いを込めるため、歌人たちは言葉を磨き、工夫を凝らして作品を生み出してきた。和歌に触れることで、今の私たちと共通する感情を見つけることもあれば、異なる視点に気づくこともあるだろう。

こうした、言葉の響きやリズムを意識して表現の可能性を探ることは、古典文学の枠を超え、現代の文章表現にも通じる。時代が進んでも、思いを言葉で伝えたいという心は変わらない。「現代学生百人一首」というコンクールでは、千年前の歌人たちと同じように、言葉を通して日々の出来事や心の動きを映し出そうとする現代の学生たちの姿があった。

長い歴史を持ち、競技への関心が高まっている競技かるたも百人一首を楽しむ方法の一つだ。この競技は、和歌を題材に古典文化を継承しつつ競技性を交えるという珍しい特徴を持っている。大会や体験イベントを通して、知名度のさらなる向上が目指されている。

姿を変え、時代を超えて親しまれてきた百人一首。一見、難しそうだと身構えてしまうかもしれないが、その入口はさまざまだ。札を取り合う競技かるたとして楽しむ人もいれば、歌の意味や背景を味わいながらゆっくり読み解く人もいる。日常を歌に詠み、新しい表現や感性を生み出そうとする学生もいる。今回の特集が、自分なりの百人一首の楽しみ方を見つけるきっかけとなれば幸いだ。

(橋本こと乃)

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