成蹊大学の位置する吉祥寺で行われる「吉祥寺ふれあい夏まつり」は、50年以上の歴史を持つ地域の恒例行事だ。今回は「吉祥寺ふれあい夏まつり」を主催する、吉祥寺公園通り商店会会長の櫻井雅義さん、吉祥寺大正通り商会会長の秋田秀博さんに話を聞いた。
同祭りは、駅前の東急百貨店が建設された1970年代半ばに、町おこしの一環として始まった。出店はすべて地元の人々が行っており、個人商店・事務所のほかに大型店・金融機関も商店会の会員として運営に携わっている。また、地元の学校も出店や発表に参加し、地域全体で連携して開催されている。こうした同祭りだが、かつて中止が検討されたこともあったと櫻井さんは語る。運営にお金や労力を費やしても、必ずしも各店舗の売り上げにつながるとは限らない。さらに、開催中の混雑や、商店街に投棄されるごみに対する苦情の声も届き、実施するメリットはあるのかと考えたこともあったという。しかし、最終的に商店会の人々の中で共有されたのは、地域のために続けようという思いだった。その結果、継続に向け団結するに至った。

コロナ禍での2年間の中止を経て、開催の可否に迷った2022年。社会状況を踏まえ、慎重に議論を重ねた末、開催することを決定した。人数制限や手洗い場の設置などにより、例年よりも出費はかさみ、赤字となった。秋田さんはその年の祭りが一番印象深いと振り返る。開催後、地域住民からは思いがけず感謝の言葉が多数寄せられた。その際、秋田さんは「祭りを開催してきてよかった」と実感し、今後もやり続ける意義があると感じたという。
同祭りが開催される2日間に向け、主催者は綿密な議論と打ち合わせを重ねる。そこには、地域の人々に安心して安全に楽しんでもらいたいという思いがある。2人は「祭りに参加してもらうことでもっと吉祥寺のことを好きになってもらえると思う」と語った。今年で52回を迎える同祭りは、7月23 日(木)と24日(金)に開催される。本学では試験期間を控える中ではあるが、人々の思いがこめられた、吉祥寺ふれあい夏まつりに参加してみてはどうだろうか。
(渡邉結衣)



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