授業づくりのサポートやPC操作の相談、視聴覚設備の管理まで、学生や教職員の声に寄り添う本学7号館1階の高等教育開発・支援センター。その現場を取材し、私たちの学びを支えるための工夫を探った。
本学7号館1階には「高等教育開発・支援センター」が設置されている。ここでは、学生・教職員を対象にICT全般のサポートをはじめ、教職員による授業や教材活用の改善・向上を組織的に取り組むFD(Faculty Development)活動を通じ、大学全体の教育環境の改善を進めている。今回は同センターの運営を担う教育開発・支援課の大川志織さん、白石卓也さん、冨塚啓大さんに話を聞いた。

高等教育開発・支援センターは平日9時から17時まで(11時30分から12時30分を除く)開室している。サポートデスクでのICT相談対応や学内の視聴覚設備管理、学生の学びを深めるためのQLA(公認学習補助員)の育成・運用など、その業務内容は幅広い。
同センターは2014年に旧情報センターを改称し設置された。それ以前はICT機器の活用支援を主に行っていた。しかし、文部科学省のFD活動強化の指針を受けて、大学において教職員が自ら教育能力を高める場が重要視されるようになった。これを受けて、視聴覚設備の管理もしていた旧情報センターは、本学の教育環境整備と教育の質向上を目的に新たな取り組みを開始。現在の高等教育開発・支援センターに至る。こうした経緯から、同センターの主な活動内容は、ICT環境の整備とFD活動を通じた教育設備・環境の改善となっている。

同センターの柱となる取り組みの一つが「サポートデスク」だ。予約不要で授業期間中は8時30分から19時まで対応可能なICT関連の相談窓口である。教職員と学生それぞれの受付を設け、相談員と1対1で落ち着いて相談できる空間となっている。PC用のモバイルバッテリーやPCの貸し出しなど、ICTを活用した授業の増加に対応し、サービス内容も充実している。学生からサポートデスクへの相談内容としては、PC操作に関するものが多い。特に課題や講義においてPC操作に不安を感じている学生は少なくない。困っている内容をうまく言葉にできない学生には、相談員は優しく話しかけ、問題点を引き出せるよう工夫している。
「教えたことを今後のPC活用に役立ててほしい」と白石さんは話す。学生がサポートデスクで学んだことを吸収し、主体的にICTスキルを向上させていくことが理想だと語る。同センターではサポートデスクのほかにも、ソフトウェア製品の無償提供や教室内の視聴覚設備の開放などを行うことで、学生がICT機器に親しめる環境を整えている。これらのサービスは在学中のみ使用可能だが、社会に出る前の準備として、ICT技術に興味を持つ一つのきっかけとなるだろう。
高等教育開発・支援センターは今後も、時代の変化に合わせた教育環境の整備とそれに関わる取り組みを継続的に推進していく予定だ。今後も学生や教職員が新しい技術を正しく安全に活用できる環境をつくり、教育活動がより発展的なものとなることが期待される。
(中村明日香)



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